大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査には、S状結腸までの検査と大腸全部の検査があります。S状結腸までの検査は、予約の必要はありません。全大腸内視鏡検査は予約が必要です。
下記のような症状がある方は、大腸の内視鏡検査をおすすめいたします。早期の大腸ガンはほとんど自覚症状がなく、症状が現れたときは進行ガンへと移行している可能性が高くなります。早期であれば開腹手術をせずに内視鏡での治療が可能です。定期的に検査を受け早期発見・早期治療を心がけましょう。
- 最近便が細くなった・急に便秘になった
大腸はトンネル状になっていてそこを便が通過します。ガンやポリープができて便の通過を妨げるようになると便が細くなったり、便秘になったりという症状がでます。
- 便に血液が混じる
排便時に真っ赤な出血がある場合、多くは「痔」の可能性が高いのですが、腸炎やガン・ポリープが原因であることも否定できません。
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大腸内視鏡検査について
S状結腸までの検査
予約は必要ありません。外来ですぐにできる検査で、検査時間は3~5分程度です。大腸ガンの発生は直腸とS状結腸に多くみられます。赤い出血があった場合「痔」からの出血なのか直腸、S状結腸からの出血なのか見分けるために行います。S状結腸内視鏡は外来ですぐにできる検査なのでご希望される方はお気軽にご相談ください。
全大腸内視鏡検査
予約が必要です。検査時間は10~30分程度ですが大腸の中をきれいにするための準備が必要です。検査の前日は残渣を少なくするため検査食を召し上がって頂くことをお勧めしています。当日朝は腸の中を洗い流す洗浄液を飲みます。腸の中がきれいになるには午前中いっぱいかかり、検査は午後からとなります。
内視鏡手術
ポリープを発見した場合、大きさ・形・場所によって異なりますが、切除可能であれば検査中に切除をすることができます。切除する時の痛みはありません。
切除したポリープは良性か悪性かの判断をするため組織検査に出します。10日前後で結果が判ります。
大腸内視鏡検査中の痛み
大腸の長さは約1.5mあります。長さと曲がり具合には個人差があり痛みを感じるか感じないかの差にもつながります。とくにS状結腸は大腸の中でも一番曲がりくねっていて内視鏡を挿入する際、お腹が張った感じを受けやすい場所です。
当院では緊張をほぐしリラックスして検査を受けていただけるよう鎮静剤のお薬を使います。
検査はすべて内視鏡専門医が行いますので安心して検査をお受けください。
全大腸内視鏡検査の流れ
正確で安全な検査を行うためには、まず大腸の中をきれいにすることが大切です。そこで検査前日から食事、下剤の組み合わせで腸の中をきれいにしていきます。日常生活は普段通りでかまいません。
※食事などご心配な方は前日から入院することも可能です。
検査当日
- 【食事】朝から絶食です。
- 【水分】制限なし、但し、水かお茶のみ。
- 【お薬】予約時に指定されたお薬(心臓や血圧、喘息など)はお飲みください。
- 【来院時間】予約時に指定された時間に来院してください。
来院後検査着に着替えた後、水分補給と検査中リラックスするお薬を使う時のために点滴を始めます。
その後、検査室へ移動し検査を始めます。
大腸内視鏡検査専用のパンツ
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当院では大腸内視鏡検査専用のパンツを準備しています。使い捨てでトランクスタイプのものです。
お尻の方に縦に切れ込みが入っており、パンツをはいたままで検査を受けることができます。
検査室は独立した1つのお部屋になっていますので他の患者さんに見られる心配もありません。当院ではプライバシーの配慮に心がけて検査を行っています。
検査
検査中は力を抜いてゆっくり腹式呼吸をしましょう。検査を楽に受けるコツです。
ベッドに左横向きに休んでいただいた状態で検査を始めます。緊張をほぐしリラックスして検査を受けられるようなお薬を使いますが、完全に眠ってしまうわけではありません。
検査中は画面を見ながらお話をすることができますので、質問があればご遠慮なくお尋ねください。
検査後
検査の結果、異常がなければお部屋で1時間程度休んでいただき帰宅となります。帰宅後は普段通りの日常生活でかまいません。ポリープ切除を行った場合は入院が必要になります。大きさや数によって入院日数は異なりますが1~2日間程度です。
大腸ポリープとは
大腸のポリープは大きく2つの種類があります。1つは腺腫という良性のポリープです。良性ですが放っておくとその一部がガン化する可能性があります。一般的には5mm以上のものが切除の対象となります。2つめは過形成ポリープと言われ、ほとんどガン化しないため切除の対象にはなりません。